生産量日本一「カンパチ」
錦江湾は水質がきれい。水深が深いから水温が安定しているんです。
カンパチはどんな魚ですか?
味が淡泊で脂が少ないので日持ちがします。
だからお刺身に向いてますね。
どのくらいで育ちますか?
国内産カンパチの稚魚の量が少ないので、うちの場合は中国から輸入していますが、それが成魚に育ち、出荷するまでだいたい1年半位かかります。
エサはどんなものですか?
新鮮な冷凍飼料(サバ・アジ)に配合飼料を加え、ペレット状に固めて与えています。
実は、今取り組んでいるところなのですか、飼料の中に鹿児島産のお茶を加えて与える計画です。
お茶もあくまでも地元産のものにこだわりたいんです。
それはどうしてですか?
鹿児島産のお茶は、トレーサビリティがしっかりしており、また、共通の飼料を使うことで品質の均一化と機能性の向上を図ります。
なんだかとても安心して食べられそうですね
ええ、消費者の方々の立場に立った魚づくりを常に意識しています。
できれば名指しでご指名いただけるようになりたいですね。
カンパチのおすすめの食べ方は?
カルパッチョ、手軽にできておいしいですよ。
カンパチにはビタミンEもたくさん含まれているのでどんどん食べてください。
あと、たたきやしゃぶしゃぶもおすすめです。
これからの垂水市漁協は?
育成期間に与える配合飼料には焼酎粕を再利用しています。(当然、鹿児島産お茶も入っています)
焼酎ブームの中、鹿児島県で大量に産出される焼酎粕(1升作るのに2升の焼酎粕が出るようです)は多額の費用を払い、海上投棄されていましたが、環境保全の観点から海上投棄が禁止される傾向にあります。そこで、魚類の新しい蛋白質源として焼酎粕を有効利用することで、資源リサイクルの概念を取り入れるなど、環境と資源に優しい養殖に取り組みます。