お知らせ - JF鹿児島県漁連

酢の物でもおいしい「マイワシ」

昔の漁師さんによると20年周期で漁期が変わるらしいです。

かつては干物や養殖のエサとかにも使われていたマイワシですが、今では漁獲量の減少とともに、すっかり高級魚に仲間入りしたそうです。

マイワシとは

マイワシ

20年周期くらいで漁量が変化するものらしく、平成8~9年くらいから獲れない時期になっています。

どんな漁法ですか?

昔よく獲れていた頃はまき網漁と棒受網・抄い網でしたが、今では棒受網漁という漁法で他の魚と混じってきたものを獲っています。

一番の食べ頃はいつですか?

調理法

本来は冬(1~3月)の脂ののった時期がおいしいです。

おすすめの食べ方は?

生の身を大根や人参と一緒に、味噌味の酢の物にしたものをよく食べます。
あと脂ののったものは刺身、塩焼き、煮物とどんな食べ方でもおいしいです。

マイワシについてのエピソードは?

せり市場イメージ

多く獲れていた頃は魚を入れる箱が道路にあふれ出すくらい獲れていましたが、去年は20箱くらいしか獲れなかったですね。
周期を信じてまた獲れる時期が来ることを祈ってます。

お味噌汁が一番!「カサゴ(アラカブ)」

水深の浅いところでも釣りやすい魚です。

カサゴはよくアラカブとも呼ばれるおなじみのおいしい魚です。
一般の人にもよく釣れるし、なんとなく憎めない風貌が親しみやすさを感じさせます。

カサゴとは

カサゴ(アラカブ)

水深によって様々な種類がいます。
岸の近くで一般的にもよく釣れる魚です。

どんな漁法ですか?

主にハエナワ漁と一本つりです。

一番の食べ頃はいつですか?

一年中おいしいです。

どんな味ですか?

淡泊で甘みがありますね。

漁師さんおすすめの食べ方は

おみそ汁

みなさんも大好きなおみそ汁がやっぱり一番おいしい食べ方でしょうね。
もともと甘みのある魚ですから、それがおみそ汁に合うんだと思います。
以前たくさん獲れていた頃は、よく水炊きにもしましたが、最近は漁獲量が減ったので、大きいのが獲れた時はお刺身ですね。
あと、唐揚げもおいしいですよ。

カサゴについてのエピソードは?

漁師

岩場やテトラポットにいる釣りやすい魚ですが、時々たこのエサを狙って、たこカゴの中に入っていて一緒に水揚げされたりします。
なんとなく親しみを感じますよね。

お刺身でいただく幸せ「クルマエビ」

繁殖保護のためクルマエビ保護区を設けています。

クルマエビとは?

車えび

砂地に棲む黄色と青のしましまの入ったエビで鮮魚用です。

どんな漁法ですか?

刺し網漁です。車エビは活魚として出荷されるため、網から傷つけないようにはずすのが大事です。
この作業は根気がいるので、年々漁をする人数は減っています。

砂地が減っているのですか?

沼地で獲れる別の種類のエビは増えているので、もしかしたら砂地が減り、沼地化している影響かもしれません。

種苗の育成は?

以前から種苗の中間育成を実施しています。
最近は1ヶ月間飼育した後放流していますが、漁獲量はあまり増えませんね。

ますます高級魚になっていきますね

調理例

そうですね。
刺身で食べるのもおいしいですが、やはり塩焼きが一番人気があります。

一番の食べ頃は?

漁期は4~10月ですので、この時期です。

クルマエビについてのエピソードは?

港イメージ

繁殖の保護として、出漁時間の設定、網を張る方向や数の制限など努力しています。
稚魚を守るのに岸の近くはクルマエビ保護区も設けています。
なかなか数量の増加にはつながらないのですが続けていくことが大事だと思っています。

伊勢エビ

めでたい席に欠かせない 伊勢エビ。

 

生息地

黒潮の洗う岩礁域に生息する暖海性のエビで、長寿の象徴として広く親しまれ、めでたい席に欠かせない逸品。刺身、焼きエビ、みそ汁などにより、余すところなくおいしく食べられる。

「かごしま旬のさかな」選定理由

おめでたい席に必ず登場し、その姿、味ともに古くから親しまれてきました。
県内産は意外と親しみがありませんが、漁獲量は県内トップ10に入るほど。

目利きはここを見てお買い物!

目利き

輸入ものは色鮮やかで味は大味。
必ず生きているものを。死ぬと腐りが早いので注意。
触れば尾を曲げ強くはねるようなものが活きがいい。
殻の固いものを。


インタビューレシピ

カサゴ(アラカブ)

見た目と味は大違い カサゴ(アラカブ)。

 

生息地

沿岸域の岩礁地帯に生息し、延縄で漁獲されほか、一本釣りの対象魚として好まれている。
姿に似合わず味は最高。白身で身が締まっていて、あっさりした上品な味は、刺身、煮付け、唐揚げでおいしく、特にミソ汁には最適で、アラカブと呼ばれて県民に親しまれている。

「かごしま旬のさかな」選定理由

磯釣りでよく釣れ、その姿もあいきょうがあって”アラカブ”の名で親しまれています。
器量は悪くても味の良さでは逸品。
みそ汁をはじめ煮付けに、唐揚げにと喜ばれます。

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目利き

新しいものは、えらが鮮紅食。
鮮度が落ちると、えらが黒っぽくなりさらには粘りが出てくる。
背ビレが鋭いので扱いに注意。
量が多いときは薄く塩をして焼いておき、みそ汁やお茶漬けに。


インタビューレシピ

マイワシ

七度洗えばタイの味 マイワシ。

 

生息地

日本各地に産するが、冬季に漁獲されるものは脂が乗り、旬は12~3月。
イワシの脂肪にはEDAをはじめとした、成人病を予防する成分を沢山含んでいる。
また、加工品として広く利用され、目刺しや塩干品として親しまれている。

「かごしま旬のさかな」選定理由

イワシは昔からどこの食卓にも登場し、生食から干物やさつま揚げなどの加工品まで広く県民に親しまれてきました。
近年は、漁獲量が減少してきています。

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目利き

新鮮なイワシは、目が澄んで、うろこがしっかりついている。
えらが鮮やかな紅色、体がそりかえって丸々と太ったものが美味しい。


インタビューレシピ

車エビ

姿も味も抜群 クルマエビ。

 

生息地

味・色・姿の良いクルマエビは、昭和30年代に始まった海面養殖業の先駆的な魚種で、県本土や奄美大島での生産が伸び、航空便を利用した活魚での出荷が行われています。
近年の国内での生産は、そのほとんどが養殖もので、天然ものに匹敵するような品質ものが生産され、養殖生産量は全国でもトップクラス。

「かごしま旬のさかな」選定理由

生産量は全国第1位。
航空便を利用した活魚での出荷が盛んで、品質が高く全国的に高い評価を得ています。

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目利き

活けものはおがくずのまま暗く涼しい場所に保管します。
身がしっかり締まったものを選びましょう。
死んでしまったものでも体が透明で頭がぐらぐらしないものは、よく洗って冷蔵庫に移しておきます。


インタビューレシピ

ブリ

縁起の良い出世魚 ブリ。

 

生息地

成長するに従ってその呼び名が変わることから”出世魚”と呼ばれ、縁起の良い魚です。
ブリには成人病を予防するといわれるEPAやDHAが沢山含まれているほか、たんぱく質、脂質、ビタミンも豊富に含まれ、栄養面でも抜群。
刺身のほか焼きものや煮ものにも適し、和・洋どちらの料理にも合い、アラも美味。

「かごしま旬のさかな」選定理由

養殖生産量は全国第1位で”鹿児島ブリ”として肉質のよさが高い評価を受けています。
天然ものは昔から”寒ブリ”として親しまれ、正月にはなくてはならないものでした。

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目利き

一匹まるごと買うと、頭から尻尾まで無駄なく美味しく食べられて経済的。
えらの色、身のしまりを確かめて。


インタビューレシピ

アサヒガニ

色・味・姿自慢の個性派 アサヒガニ。

生息地

鮮やかな紅色と甘味のある上品な味で身も多く、高級品として親しまれており、県外客にも人気が高いカニです。

「かごしま旬のさかな」選定理由

緋色の鮮やかなアサヒガニはカブトガニとも呼ばれ、色、形があでやかで上品な味が自慢の特産品。
県外客に人気が高く、活魚輸送が難しいため、土産向けや旅館用には主に冷凍して供されています。

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目利き

生きているものか、ボイルか、冷凍か、調理方法を見極めて。
生きたものは眼に触ってみて、ボイルしたものは腹に粘りけがなくアンモニア臭のないものを選びましょう。


インタビューレシピ

ツキヒガイ

名前も美しい二枚貝 ツキヒガイ。

生息地

表が太陽、裏が月の色をして、その姿の美しいことから月日貝といわれています。
多くは日本三大砂丘の一つである吹上浜沿岸で漁獲されます。
貝柱が大きくて味も優れ、刺身や姿焼きで賞味される特産品です。

「かごしま旬のさかな」選定理由

本県の特産品で、漁獲量も全国でトップクラスを誇ります。
近年、漁獲量は減ってきていますが、昔は帆船で操業するほどたくさんとれ、「オツキゲはよしゅごわすか(ツキヒガイはいかがですか)」とふれ歩いて売っていたといいます。

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目利き

殻付きは、殻にさわったとき口を力強く閉じるようなものが新鮮。
むき身は、透明感のあるものを選びましょう。


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サバ

栄養豊富な庶民派 サバ。

生息地

たんぱく質が多く、血合肉には鉄分も豊富に含まれ、ビタミンB2の含有量は魚の中でナンバーワン。
サバは特に鮮度に気を付けたいおさかな。
皮につやがあり、持つとピンと硬直しているものが新鮮です。
鮮度の良いもの、特に、屋久島の”首折れサバ”といわれるもの は、ゴマサバを一本釣りで釣り上げた直後に首を折って即殺、血抜きしてから氷水に浸したもので、透明感のある身は薄赤色で弾力性に富み、食通はタイ・ヒラメにも優る逸品として高く評価しています。

「かごしま旬のさかな」選定理由

屋久島の”首折れサバ”は、特産品として全国的に高い評価を得ています。

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目利き

持ったとき、ピンと硬直しているものが新鮮。
皮にツヤがあり腹が虹色に輝いているもの、えらがきれいなものが新鮮です。
塩や酢でしめて使うと美味。


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バショウカジキ

秋が旬。その名も「秋太郎」 バショウカジキ。

生息地

秋に県本土沿岸に来遊し、たくさん獲れることから”秋太郎”と呼ばれています。
肉は締まりが良く、刺身、照り焼き、ステーキどれも旨い!
とくに脂の乗った大物の刺身は美味です。

「かごしま旬のさかな」選定理由

”バショウカジキ到来”のニュースとともに、秋の訪れを実感させられる魚です。
”秋太郎”と愛称で呼ぶほうがピンときます。漁獲量は全国でもトップクラス。文字通り秋の風物詩として県民に親しまれています。

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目利き

新しいものは身の色がきれいなピンク。
切り身にして売られていることが多いおさかなです。
厚みがある方が調理もしやすく味も美味しいです。
切り口のなめらかなものを選びましょう。


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カンパチ

はちまきをしめた高級魚 カンパチ。

生息地

東北以南~台湾に分布する回遊魚で、南西諸島には大型魚が豊富に来遊し、重要な釣対象魚になっています。
本県では平成2年頃から県内で広く養殖されるようになりました。
魚市場では”鹿児島もの”として評価が高まっています。

「かごしま旬のさかな」選定理由

養殖生産量は全国第1位。
刺身用に消費が伸びており、関東を中心に高級魚として人気があります。

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目利き

切り身にして売られていることが多いおさかなです。
厚みがある方が調理もしやすく味も美味しいです。
切り口のなめらかなものを選びましょう。


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トコブシ

アワビに似た巻き貝 トコブシ。

生息地

黒潮流域の沿岸部に生息するアワビに似た巻き貝で、種子島を中心に生産され、地元ではナガラメとよばれて特産品になっています。
肉質はやわらかく、刺身の他、冷凍、ミソ漬けなどは土産品・特産品としても喜ばれています。

「かごしま旬のさかな」選定理由

種子島を中心に全国トップクラスの出荷量。
ただ、年々水揚げされる量が減っており、まぼろしの貝と呼ばれることも。

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目利き

肉が盛り上がった感じのものが新鮮。
鮮度が落ちてくると弾力がなくなり、平べったくなります。


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マダコ

沿岸ものの地ダコが人気 マダコ。

生息地

錦江湾や長島周辺に多く、その習性を利用したタコツボ、かご網、一本釣りなどで漁獲されます。
日本人の嗜好にマッチした味覚で人気が高い魚介類です。

「かごしま旬のさかな」選定理由

錦江湾や長島周辺の沿岸ものは”地ダコ”として県民に親しまれています。

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目利き

鮮度のいいタコは弾力があり、身を押すと色が変わります。
大きめが美味しく、生を自分でゆでると本当の美味しさが味わえます。
ゆでたものは、色が濃く褐色に近い色味。
輸入ものは薄いあずき色で吸盤の中が白く、味がグンと落ちます。

おさかなトリビア

タコの知能はどのくらい?

タコは人間でいうと10カ月の子どもの知能です。

タコといえば、8本足(腕)で墨を吐くユーモラスな生き物だと思っている方が多いことでしよう。
しかしタコは実はとても賢いのです。
体全体が筋肉でできているため運動能力に優れ、しかも軟体動物の中で最も知能が高い生物なのです。
人間で言うと、10ヶ月の子供と同じ知能だとか。容器のふたも開けられるし、物の形も判別できるそう。
実験によるとスクリューキャップのついたガラス瓶の中に閉じこめたカニを、キャップを開けて食べたとか。
色を見分けたり形を認識することができ、身を守るために保護色に変色したり、地形に合わせて体型も変えられます。


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